デニムの色落ちや色移りを防ぐ方法とは?色落ちした際の対処法も紹介

デニムに使われているインディゴ染料は、色落ちしやすい性質があるため、使ううちに色落ちしたり、洗濯する際に色移りしたりすることがあります。本記事では、デニムが色落ちしてしまう原因と、色移りや色落ちを防ぐ方法を紹介します。
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デニムが色落ちする原因
デニムが色落ちする原因は、主に以下の3つです。
- 色落ちしやすい染料が使われている
- 汗や雨で濡れる機会が多い
- 間違った方法で洗濯している
色落ちしやすい染料が使われている
デニム独特の色合いは、染料に使われているインディゴによるものです。インディゴは布地を美しい藍色に染め出せる一方で、繊維に定着しづらいため、摩擦や水によって落ちやすいデメリットがあります。
汗や雨で濡れる機会が多い
インディゴ染料は水に弱いため、汗や雨でも色落ちすることがあります。そのため、うっすら汗をかいた時や、小雨に濡れた際に「ちょっと濡れただけだから」と放置せずに対処することが大切です。
間違った方法で洗濯している
洗濯方法が適切でない場合も、色落ちや色移りの原因になります。とくにインディゴ染料は熱に弱いため、お風呂の残り湯で洗濯している場合、色が落ちやすくなるので注意が必要です。また、粉末洗剤を使用している場合は、溶け残りがあるとまだらに色落ちしてしまいます。
デニムの色落ち・色移りを防ぐポイント
デニムに使われているインディゴ染料は、摩擦・水・熱に弱い性質があります。色落ちや色移りを防ぐには、取り扱う際に以下6つのポイントに気を付けることが大切です。
- 初めて洗う時は塩やお酢でつけ置きする
- 基本的に手洗いする
- 仕分けして洗濯する
- 裏返してから洗濯する
- ダメージの少ないコースを選ぶ
- 陰干しする
初めて洗う時は塩やお酢でつけ置きする
塩とお酢には、染料を定着させる働きがあります。デニムアイテムを始めて洗う時は、以下の方法で一度塩とお酢につけ置きすることで、色落ちや色移りを防ぎやすくなります。
- 洗濯桶に水を溜めて大さじ1杯の塩を溶かし、デニムを一晩つけ置きする
- 1に200mlの酢を加えて洗濯機で洗う
基本的に手洗いする
インディゴ染料は摩擦に弱く、洗濯機で洗うと色落ちしやすくなります。デニムを洗う際は、基本的に優しく手洗いすることを心がけましょう。
仕分けして洗濯する
色落ちしやすいデニムは、他の衣類と一緒に洗うと色が移ってしまうおそれがあります。とくに白や淡い色の衣類は色移りすると目立ってしまうので注意が必要です。デニムは単独で洗うのが理想ですが、他の衣類と一緒に洗う際は、色移りが目立ちにくくなる黒や藍色など、同系色のものと洗うようにしましょう。
裏返してから洗濯する
デニムを洗う時は、必ず裏返して洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れるようにしましょう。色落ちや生地へのダメージのリスクを抑えるためです。
ダメージの少ないコースを選ぶ
デニムを洗濯機で洗う際、ダメージを最小限に抑えるには、コース選びも重要です。おしゃれ着コースやソフトコースなど、水流の弱いコースを選びましょう。
陰干しする
インディゴ染料は直射日光にも弱く、日が当たる場所で干すと色褪せの原因になるため、陰干ししましょう。また、デニム生地は厚く乾きにくく、乾燥に時間がかかると生地が縮んでしまいます。デニムを干す際は、洗濯ピンチを使うなどして、なるべく生地同士が重ならないように干しましょう。
色落ちしたデニムの直し方
デニムは気を付けていても色落ちしてしまうこともあるでしょう。その際は、以下2つの方法で染め直しを検討してみてください。
- 自分で染め直す
- デニムの専門業者に染め直しを依頼する
自分で染め直す
色落ちしてしまったデニムは、以下の方法で自分で染め直すことができます。
準備するものは以下のとおりです。
- バケツや洗面器などの容器
- ゴム手袋
- お湯
- デニム用の染料
- 色止め剤
手順は以下のとおりです。
- 80度のお湯に染料を溶かしデニムをつける
- ムラができないように15分程度かき混ぜる
- 45分程度つけ置きする
- 70度のお湯に色止め剤を溶かしてデニムを入れ、15分程度かき混ぜる
- 水ですすぐ
- 脱水して日陰干しする
自身での染色はコストを抑えられることがメリットです。しかし、失敗するリスクがある点には注意しておきましょう。
デニムの専門業者に染め直しを依頼する
自身でデニムの染め直しをするには、手間がかかり失敗するリスクもあります。きれいに染め直したいのであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。
デニムの色落ちは適切な洗濯とケアで防ごう
デニムに使われるインディゴ染料は水や熱に弱いため、日常生活の動きや洗濯を繰り返すうちに色が落ちていきます。色落ちを防ぐには、適切な方法で洗濯やケアをすることが大切です。色が落ちてしまった場合、自身で染め直すこともできますが失敗するリスクもあるため、専門業者に相談することをおすすめします。