革ジャンに使われている革の種類は?鞣しの種類や選ぶポイントも解説

革ジャンに使われる革にはさまざまな種類があり、それぞれ質感や特徴が異なります。選ぶ革の種類によって、着心地や経年変化の仕方が変わるため、自分に合ったものを見極めることが重要です。この記事では、代表的な革の種類について解説します。鞣しの種類や選ぶポイントもあわせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。
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革ジャンに使われている革の種類
革ジャンに使われている代表的な革の種類は、以下の4つです。
- 牛革
- 馬革
- 豚革
- 羊革
牛革
牛革は一般的に使われる革で、耐久性が高く、丈夫な作りが特徴です。しっかりとした厚みがあり、長く使い込むことでツヤが増し、風合いが良くなります。ライダースジャケットやレザージャケットの定番素材として人気がある種類です。
馬革
馬革は、牛革に比べて薄くしなやかですが、強度は劣っています。軽くて動きやすいため、フィット感のあるジャケットにおすすめの種類です。繊維の密度は荒いですが、独特の光沢感があるため、高級感のある仕上がりになります。
豚革
豚革は通気性が良く、柔らかい質感が特徴です。価格が比較的リーズナブルで、軽量なためカジュアルなレザージャケットにもよく使われます。また、革の表面に毛穴が見られる独特の風合いを持っているのも、豚革ならではの魅力です。
羊革
羊革は、非常に柔らかく軽いのが特徴で、着心地の良さが魅力です。体にフィットしやすく、初めから馴染みやすいため、ストレスなく着用できます。ただし、牛革や馬革に比べて耐久性はやや劣るため、取り扱いには注意が必要です。
鞣しの種類
鞣しの種類は、以下の3つです。
- タンニン鞣し
- クロム鞣し
- コンビ鞣し
タンニン鞣し
タンニン鞣しは、植物に含まれる「タンニン」という成分を使って革を加工する方法です。古くから伝わる伝統的な製法で、時間をかけてじっくりと鞣されます。
タンニン鞣しの革は、使い込むほどに味わいが増し、色や風合いが変化していくため、経年変化(エイジング)を楽しめるのが特徴です。硬めの仕上がりになるため、財布やベルト、鞄などのアイテムによく使われます。ただし水に弱く、濡れるとシミになりやすい点には注意が必要です。
クロム鞣し
クロム鞣しは、化学薬品のクロム塩を使って短時間で革を加工する方法です。近代になって普及し、多くの革製品に採用されています。柔らかく、しなやかな仕上がりになるため、バッグや靴、ソファなどにおすすめです。また、水や熱に強く、耐久性に優れています。
コンビ鞣し
コンビ鞣しは、タンニン鞣しとクロム鞣しの両方の特性を組み合わせた加工方法です。タンニン鞣しのような自然な風合いを持ちつつ、クロム鞣しの柔軟性や耐久性も兼ね備えています。そのため、扱いやすく、多用途に使われる革として人気です。適度な硬さとしなやかさがあり、バッグや靴、小物など幅広い製品に用いられています。
革ジャンの革を選ぶ時のポイント
革ジャンの革を選ぶ時のポイントは、以下の3つです。
- 革の風合い
- 経年変化
- 着やすさ
革の風合い
革の風合いは、見た目や手触りに大きく影響します。例えば、牛革は厚みがあり重厚感があるのに対し、羊革は非常に柔らかくしなやかです。自分の好みに合った風合いを持つ革を選ぶことで、満足度の高い一着を手に入れられます。
経年変化
革は使い込むほどに味わいが増し、経年変化を楽しめる素材です。どのようなエイジングを楽しみたいかを考えながら革を選んでみてください。
着やすさ
革ジャンの着やすさは、革の厚みや柔らかさ、重さによって変わります。牛革や馬革はしっかりした作りで防寒性も高いですが、最初は硬く馴染むまでに時間がかかるため注意が必要です。一方で、羊革や豚革は軽く柔らかいため、初めから快適に着られます。フィット感や動きやすさも考慮しながら、自分に合った革を選びましょう。
それぞれの特徴を知って自分に合った革ジャンを選ぼう!
革ジャンに使われる革には、それぞれの特性があります。耐久性や重厚感を求めるなら牛革や馬革、軽さや柔らかさを重視するなら豚革や羊革がおすすめです。自分のスタイルや用途に合った革を選び、長く愛用できる一着を見つけましょう。