非常用トイレは何個必要?準備しておくべき数の目安と使い方を紹介

災害時、ライフラインが途絶えるとトイレの問題は深刻化します。停電や断水が発生した場合、自宅のトイレが使えなくなるのはもちろん、避難所でも長蛇の列ができるようになります。こうした状況に備え、各家庭で非常用トイレを準備しておくことが重要です。しかし、どのくらいの数を用意すれば良いのか迷う人も多いでしょう。
本記事では、非常用トイレの必要性や準備すべき数の目安、使い方や注意点について解説します。いざという時に備え、各家庭で準備しておきましょう。
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非常用トイレの必要性
災害発生後、多くの人が直面する問題がトイレです。排泄を我慢し続けると、膀胱炎や便秘など健康に悪影響が生じる可能性があります。また、不適切な場所での排泄は衛生的に問題があり、感染症のリスクを高めます。また住居をきれいに保てるように、便器が汚れてから使用し始めるのではなく、災害が発生した直後から利用しましょう。
準備しておくべき非常用トイレの数の目安
災害時に必要な非常用トイレの数は、家族の人数や災害の規模によって異なります。一般的には、1人当たり1日に5回の使用を想定し、最低でも3日分は用意しておくのが望ましいとされています。例えば、4人家族なら3日分で60回分、1週間分なら140回分が必要です。また、トイレの使用頻度が高い幼児や高齢者がいる家庭では、さらに多めに準備することをおすすめします。
非常用トイレと一緒に準備しておきたいもの
非常用トイレを使用する際は、トイレ本体以外のアイテムも揃えておく必要があります。まず欠かせないのが、手指の消毒用品です。トイレ使用後の手洗いは感染症予防の基本ですが、災害時は水が貴重なため、アルコール消毒液やウェットティッシュを用意しておくと便利です。
また、夜間の使用を考慮して、懐中電灯やヘッドライトなどの照明器具も忘れずに準備しておきましょう。他にも、使用済みの非常用トイレを処理するための道具として、以下のアイテムを揃えておくと役立ちます。
- ビニール袋
- 消臭剤
- 蓋付きバケツ
- 凝固剤
- 新聞紙
- トイレットペーパー
非常用トイレの使い方
非常用トイレは種類によって使用方法が異なりますが、基本的な使い方を知っておくことで、いざという時に戸惑わずに済みます。まず洋式トイレの便器と便座に非常用トイレの袋を取り付けます。排泄後に凝固剤を振りかけ、排泄物が固まったのを確認したら袋をしっかりと密閉し、臭いが漏れないように処理してください。
この時、空気をできるだけ抜いておくと後々かさばらずに済みます。使用済みの袋は指定された方法で処分するまで、蓋付きのバケツなど臭いが漏れにくい容器に保管しておきましょう。
非常用トイレを使う時の注意点
非常用トイレを使用する際は、いくつかの注意点があります。まず最も大切なのが、衛生管理です。使用後は必ず手指の消毒を行い、使用済みのトイレは指定された方法で適切に処理してください。不適切な処理は、臭いや感染症のリスクを高めます。
使用済みのトイレは、直射日光が当たる場所を避けて、できるだけ涼しく、人の動線から離れた場所に置いておきましょう。また、いざという時にスムーズに対応できるよう、家族全員が使用方法を把握しておくことが大切です。
非常用トイレで災害時のトイレ問題を解決しよう
本記事では、非常用トイレの必要性や準備しておくべき数の目安、さらには使い方や注意点について紹介しました。トイレが使用できないストレスや衛生環境の悪化は、避難生活を過酷にする要因となります。しかし、十分な数の非常用トイレを準備しておけば、災害時のトイレ問題を改善できます。また、他に用意すべきアイテムや使い方の注意点もあるので、ぜひ本記事を参考に、ご活用ください。