自分でデニムのダメージ加工をする方法は?きれいな加工のコツを紹介

意図的に傷や汚れを付けて、ビンテージ風に仕上げたダメージデニムは、穿くだけでこなれ感や抜け感を演出できる人気のファッションアイテムです。デニムのダメージ加工は、自宅にあるアイテムで手軽に行えるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。本記事では、デニム生地のダメージ加工を自分で行う方法や、ダメージデニムの正しい手入れ方法を紹介します。
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ダメージ加工におすすめのデニム
自分でダメージ加工を施したい場合は、加工や洗いが施されていない「リジッドデニム(生デニム)」を選ぶのがおすすめです。加工や経年変化によって、自分だけのデニムを育てる楽しみがあります。
ダメージ加工に向いていないデニム
デニム生地の中には、ダメージ加工に向いていないものもあるため注意が必要です。ストレッチが効いたデニムや、デニムカラーに染色されたデニム風の生地は、傷をつけても中の糸がきれいに現れません。また、これらの生地は生デニムと比べて耐久性が低く、ダメージ加工を施すことで劣化しやすくなってしまいます。
自分でデニムにダメージ加工を施す方法
デニムにダメージ加工を施す方法4つを紹介します。いくつかの方法を組み合わせることで、オリジナリティを高められるので、ぜひ試してみてください。
- パッカリングを出す
- やすりがけをする
- 色抜きをする
- 染色する
パッカリングを出す
デニムのパッカリングとは、生地の糸と縫製の糸の縮み率の違いから発生するデコボコの部分に、経年によって色の変化が出たものを指します。通常はパッカリングが現れるまで長い年月がかかりますが、以下の方法で新しいジーンズにもパッカリングを出すことができます。
- デニムを40度~50度のお湯に浸ける
- 床に叩きつけて摩擦を加える
- ドライヤーの温風で一気に乾かす
やすりがけをする
穿き古したデニムは、摩擦によって生地が薄れてきます。粗めのサンドペーパーで細やかな傷を加えていきましょう。細かい部分の加工には、先が細いタイプのやすりがあると便利です。
色抜きをする
デニムに使われるインディゴ染料は、摩擦や水、熱に弱く使い込むうちに色が落ちていきます。そのため、デニムアイテムはなるべく色を落とさないように注意が必要ですが、以下の方法であえて色を落とすことで、ビンテージ感を演出できます。
- 50度~80度のお湯に10分~60分程度つけ置きする
- そのまま洗濯機に入れて洗う
- 日の当たる場所に干す
染色する
やすりがけや色抜きを行った際、全体的に色が抜けてしまうと、色の濃淡が強調されずぼやけた印象になってしまいます。ビンテージ感を強調したい場合は、パッカリングでへこんだ部分に布用の染色剤を塗り、コントラストを生むのがおすすめです。
ダメージデニムの手入れ方法
ダメージ加工が施されたデニムは、耐久性が落ちているため取り扱いに注意が必要です。ここからは、ダメージデニムを手入れする際のポイント5つを紹介します。
- 基本は手洗いする
- 洗濯機は水流の弱いコースを選ぶ
- 乾燥機は使わない
- 形を整えてから干す
- 直射日光に当てない
基本は手洗いする
ダメージ加工を施したデニムを洗濯機で洗うと、生地が傷んだりダメージが広がったりする可能性があります。基本的には優しく手洗いするようにしましょう。
洗濯機は水流の弱いコースを選ぶ
洗濯機で洗う場合は「おしゃれ着コース」「ソフトコース」など、水流の弱いコースを選びましょう。また洗濯機に入れる際は、裏返してからネットに入れることで、生地の傷みや色落ちを防げます。
乾燥機は使わない
デニム生地は熱に弱いため、乾燥機を使うと生地が傷んだり縮んだりすることがあります。一度縮んでしまったデニム生地は、元の状態に戻せないので乾燥機の使用は避けるべきです。
形を整えてから干す
脱水後は洗濯シワを防ぐために、手早く形を整えてから干しましょう。ただし、シワを伸ばそうと強く引っ張ると、穴が広がったり生地が破れてしまったりするおそれがあるので、力加減に注意しましょう。
直射日光に当てない
デニムは日光が直接当たると、色落ちしたり生地が傷んだりします。直射日光の当たらない、風通しのよい場所に干しましょう。
自分だけのダメージデニムでおしゃれを楽しもう
デニムにダメージ加工を施すことで、個性的なファッションを楽しめます。加工の方法や度合いによる印象の違いを楽しみ、ぜひ自分だけのダメージデニムを作ってみてはいかがでしょうか。