デニムを早く色落ちさせるには?きれいに色を落とすポイントも解説

デニムの魅力の1つが「色落ち」です。同じデニム素材でも、使い方や保管方法によって色の抜け方が変わるため、自分だけのデニムに育てる楽しみがあります。しかし、デニムを色落ちさせるには、長い年月が必要なため、早くデニムの色を抜きたいという人もいるでしょう。本記事では、デニムが色落ちする仕組みから、早く色落ちさせる方法を紹介します。
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デニムが色落ちする仕組み
デニムを理想通りに色落ちさせるには、仕組みを知ることが大切です。デニムが色落ちするのは、染料の「インディゴ」が大きく関わっています。インディゴは防虫効果が高く、デニム生地を使った製品が作られ始めた1890年頃は、綿糸の染め材として重宝されました。しかし水や摩擦、直射日光に弱い性質があるため、使ううちに染料が剥がれて色落ちが起きます。
つまり、デニムを早く色落ちさせるには、洗濯と脱水、乾燥方法を工夫する必要があるのです。
デニムの種類
デニムには大きく2つの種類があり、色落ちのしやすさに差があります。色落ち加工をする際は、加工するデニムの種類選びも大切です。ここからはデニムの種類と、それぞれの色落ちの特徴を解説します。
- リジットデニム
- ワンウォッシュデニム
リジットデニム
リジットとは、英語で「硬い」を意味する言葉です。リジットデニムは、糊が付いたままのパリッとした風合いのデニム生地を指します。洗い処理を施していないため、濃い藍色が特徴です。また、初めて洗濯した際に大きく縮む性質があるため、サイズの調整が難しい傾向あります。手間がかかる生地ですが、1から自分で育てられる醍醐味があり、デニムを好む人からは大きな支持を得ています。
ワンウォッシュデニム
ワンウォッシュデニムは、販売前に一度洗い加工を施している生地です。急激に縮むことがないので、扱いやすいメリットがあります。
デニムを早く色落ちさせる方法
デニムの色落ちを早める方法は、以下の2つです。
- 洗濯する
- 穿き込む
洗濯する
デニムに使われるインディゴ染料は水に弱いため、洗濯を繰り返すことで色を抜けます。ただし、高頻度で洗うと、全体の色味が落ちて、立体感を出す「アタリ」が出なくなるため、注意が必要です。
穿き込む
デニムを色落ちさせるには、とにかく穿き込むことが重要です。履く時間が長いほど、摩擦などによって色が抜けていきます。
デニムをきれいに色落ちさせるポイント
デニムの色落ちをする際は、以下3つのポイントを意識しましょう。
- 糊をしっかり落とす
- シワがつかないように保管する
- 洗剤や漂白剤の使用に注意する
糊をしっかり落とす
デニム生地の多くは、インディゴ染料が剥がれたり、縫製する際にズレたりしないように、糊付け加工がされています。糊が残ったまま履き続けると、きれいにアタリが付かなかったり、色移りしたりすることがあるため、最初に以下の方法で糊をしっかり落としておきましょう。
- 30度~40度のぬるま湯にデニムを10分程度つけ置きする
- 10分程度ゆっくりと水の中を泳がせるように洗う
- 揉むようにして水気を切る
- シワを伸ばして陰干しする
シワがつかないように保管する
デニム生地は、着るうちにさまざまな動きによって、適度に色落ちします。しかし、干している時や保管時にシワが付くと、予想外の色落ちが起きてしまうため、洗濯時や保管する際は、シワが付かないように注意しましょう。
洗剤や漂白剤の使用に注意する
中性洗剤や漂白剤を使うことによって、デニムを早く色落ちさせることができます。しかし、一度色落ちさせたデニムは、元に戻すことができないため、使用する際は注意が必要です。デニム専用の洗剤もあるため、適度に育てたい場合は検討してみましょう。
きれいに色落ちさせたエイジングデニムを楽しもう
デニムは、色合いの変化を楽しめる生地です。今回紹介した内容を参考に、ぜひ自分だけのジーンズやデニムシャツを育てておしゃれを楽しんでみてください。